エピレーシック体験談 手術当日〜3日目検診まで

rescue1232005-12-22


12/19 エピレーシック受けてきました。自分用のメモやこれから受けようかと思っている方のために、私のクリニック選び、費用、内容、経過など、残しておきたいと思います。ちなみに私のブログは、どこのクリニックの監修、広告依頼などを受けておらず、完全に個人のエピレーシック体験談です。


エピレーシックってクリニックによってはやっていないところもあるし、否定的なところもあるし、ネットがこれだけ普及しているといいことも悪い情報も、それが正しいかどうかに関係なく耳に入ってしまうのです。体験談もレーシックのものがほとんどで、エピレーシックのものは少ないです。特に術後の痛みがあるエピの場合、心の準備のためにも数多くの体験談は聞いておきたいものです。症例が少ないかと思いきや、いまや4〜5人に1人はエピのようです。いままではレーシックができなかった人がそれだけいて、エピが登場してからできるようになったのですね。


そういえば、踏ん切りがつくまで1ヶ月かかりましたね。みんなそうだと思いますが、安全性、怖さ、将来は?などを心配するでしょうね。化粧品じゃないですけど、(たとえそうでなくても)安いところは心配とか、高すぎても手が出ないとか、でも費用で決めたくないという人が多いのではないでしょうか。私もその一人。関東で有名処では品川、八重洲、神奈川、神戸クリニックがありますが、安い&高いところ以外で探しました。まず最初に神奈川クリニックで検査を受けて、そこで初めてエピレーシックのことを聞かされました。レーシックもできなくはないが、角膜の残りの厚みの問題で再手術ができないといわれました。どうしてもセカンドオピニオンが聞きたいために、検査だけでもいいですか?と正直に言ったら気持ちいい返事も返ってきたことだし、神戸クリニックにも来ました。いろいろ話を聞いたりして、どちらのクリニックでもいいなと思いました。そうなればあとは費用が安い方がいい。どちらもほぼ同じなんですが、窓口スタッフや先生の親しみやすさから神戸クリニックを選びました。本当はセカンドオピニオンだけ聞くはずだったのですが・・・。検査の種類は神奈川クリニックの方が多かったですし(全部覚えてないですが、視野検査なんかもありました)、ドリンク類が無料で飲み放題で、ロビーも広くて病院って感じはしなかったし、私のような栃木県人だと初診日からのすべての交通費を負担してくれるところが神奈川クリニックの魅力でした。ただ、この時点でエピレーシックで44万円(その後さらにキャンペーンがあったようですが・・・)だったので、術法に関わらず費用が同じで紹介割引(私の直接の紹介者はぱふさんです)で両目30万円ということで、神戸クリニックに決めました。遠方地費用負担の対象外なんですが、3泊分の宿泊費だけは負担してくれるということで。前回の日記にも書きましたが、術前検査の時に血清点眼を作る間に、かなり長時間いろいろな話を聞くことが出来たことも、かなり私の中では安心感につながりました。私の場合はレーシックが出来ないので、術後の痛み・・・という点が最大のネックとなっていました。エピレーシックの体験談がクリニックの冊子にあるといいなとは思いました。レーシックと異なり、やっぱ術後の痛みが具体的にどういうものなのか、ただ「痛み」というのではなく、どういう感じなのかが知りたいところでした。


私の場合は近視が強い(両目0.02〜0.04くらい)のと、乱視もそれなりにあったので、レーザーで削る量が多いのです。角膜の厚みは標準だったようですが、そういう理由のため、エピレーシックとなりました。レーシックもエピレーシックもフラップと呼ばれるフタを角膜表面に作り、それをめくって角膜実質層(再生しない組織)にレーザーを照射します。レーシックの方がフタを厚く作るので、照射できる厚みが少ないのです。エピレーシックは比較的最新の技術で、上皮でフラップを作るために弱いので、それが再生されるまで痛みや視力回復の遅れなどの欠点がありますが、フラップを作らないPRK(直接レーザーを照てる方法)よりは痛みも軽減され、視力回復日数にも効果がいいそうです。レーシックは翌日にはしっかり視力も出るようですし、術後の痛みもほとんどないということで、できればそれにしたかったのですが仕方ありません。レーシックは再生しない組織までフタとして利用するので、その部分は再生しません。一生フタは角膜内部に残る形になります。しかし、エピレーシックは再生する上皮だけでフタを作るので、再生してしまえば完全に元に戻ってしまうので、衝撃にも強い眼のままでいられるのです。格闘技や球技をやっている人(や、ケンカっ早い人!?)はレーシックが可能だとしてもエピレーシックを強く勧められます。


当日は来院してから緊張する時間もなく、段取られていきました。適宜いろいろなスタッフから声をかけられて落ち着きました。いくつもの点眼をし、いよいよ術着をかぶって準備完了。もう手術台です。記念写真をお願いしましたので、要所要所で撮ってもらえました。右目から開始。麻酔の点眼をして、開瞼器で眼を閉じられないようにします。麻酔の利きを確認してからエピケラトームという機器でフラップを作ります。眼球に強くあてるため、圧迫感がかなりあって、痛いという感じではないんですがこれが一番嫌だったかも。圧迫されていくにつれて真っ暗闇になっていきます。体験記を書かれているブログでこのことは既に知っていたので驚きませんでしたが、知らないとびっくりして緊張するかもしれません。なにせ真っ暗闇になるんですから。そしていよいよレーザー照射です。ぼけて見える赤い印をじっと見ます。もし眼を動かしてしまっても自動的に眼を追ってくれるので安心だと聞いていましたが、じっとしているに越したことはないので、数十秒我慢です。この間も執刀の澤井院長が、いいですよー、とか、上手です(だったか?)のような声をかけてくれたことはかなり安心しました。照射時間は20秒くらいだったのかな、終わってフラップが閉じられると機器のランプがくっきり見えました。すごい。そして左目へ。右目で段取りは分かったので、緊張も少し和らぎました。すぐに自分で立って暗い部屋に歩いて移動してしばらく眼を閉じて休息します。レーシックの人だと、もうこのときクッキリ見えている人もいるんだとか。


3〜40分休んだところで、検診して帰宅です。が、痛みはないんですが、かなりしみる(たまねぎがずっと目の前にあるみたい)ので、もう少し休んませてもらいました。13時過ぎに行って、結局帰りは17時を過ぎました。休んでいる時間の方が長かったです。翌日&3日目検診があるので、3泊近くのホテルに泊まりました。


当日は海っちとヌーがお見舞いに来てくれました。食事を買いにいくにも不自由だったので助かりました。手術当日は眼を開けていられる時間も長かったのですが、翌日はかなり辛かったです。午前中に検診があるんですが、眼を開けようとするとしみてすぐ閉じてしまいます。ズキンという"痛み"ではなく、"しみる"んです。どうしようもないので、フロントの人に頼んで痛み止めの点眼をしてもらいました。それも自分で出来ないくらいでしたから。その痛み止めはあまり使うと上皮再生が遅れるので我慢していましたが、使うときは使わないと駄目ですね。


手術翌日の視力検査は両目とも0.2でした。エピレーシックはすぐに視力が回復するわけではないのですが、0.03程度だった私にとって、視力表の一番上の0.1が裸眼で見えるということはある意味感動です(笑)。検診では、左目の方がもう傷口が張ってきているということですが、両目とも問題ないということで安心しました。あとはホテルに戻ってずっと寝てました。TVは音を聞くだけ。何で笑っているの?って気になりながら・・・。少し状態がよくなったら、急いで隣の吉野家に弁当を買いに。とてもそこで食べて帰れないのでテイクアウトです。2日目もしみる感じと、ゴロゴロ感(コンタクトをしていて眼にゴミが入った感じ)で痛くて、眼を閉じてじっとしていました。じっとしていると多少よくなったり、また痛み出したりの繰り返しです。でも、のた打ち回るような痛みではないので、どうしても痛いときは痛み止めを点眼すればいいと、早い回復を祈りながら我慢しました。とてもお腹が空きました。


手術した日を0日、翌日を1日目と数えると2日目です。しみる感じは途中からなくなりました。ただ、ゴロゴロ感があって嫌です。最初はゴミでも入ったのかと思いましたが、両目とのなってきたので、これが経過なんだなと我慢です。いろんな体験記を見てもこの痛みは数日のようなので、もう少しと思いながら。この日の夜はそれが辛くて眠れず、午前4時頃痛み止め点眼をしました。即効性があるので、1分も経たないうちに痛みも取れてきました。少し寝ないと・・・。朝眼を開けると痛みもなかったのですが、数分経つとゴロゴロ感がまた出てきました。痛み止め点眼は我慢して、お約束の目薬を差してチェックアウトして検診に向かいました。視力検査では、右目が0.4で左目が0.8です。上皮が再生してくるにつれて視力も出てきました。かなり上皮も盛り上がってきて順調ということです。1週間検診には保護コンタクトも取れそうです。


これは1日に2〜4回点眼する目薬です。これをきちんと守っていれば、感染症系の合併症などはほとんどないということでした。一番下のは濫用すると上皮再生が遅くなるという痛み止め。経過がよければ1ヶ月でプールで泳げますし、目薬は長ければ半年くらい続くそうですが、この眼を大切に使っていきたいと思います。


ところで、いまメガネやコンタクトになれて不自由に感じていなくて、レーシックにも興味なければ、無理にやる手術ではありません。近眼にもメリットがあります。メガネやコンタクトのような矯正方法は、眼が疲れていてもある程度のクッキリとした視力が得られますが、裸眼は疲れていれば視力は落ちます。また、近視は老眼に気がつきにくい(近視は老眼になりにくいのではありません)という利点もあります。裸眼になることで、老眼も正眼の人と同じように感じるようになっていくわけです。


コンタクトを常時装用している人は、慣れきってしまって乱暴に扱っていませんか?ちゃんと手を清潔にして装着時間を守っていますか?術前検査で眼の細胞を検査するんですけど、長年コンタクトをしている人や乱暴に扱っている人は、この細胞がめちゃくちゃで、レーシックが受けられない場合もあるそうです。私はたまにワンデイを使う程度だったので細胞はきれいでした。レーシックによる感染症よりもコンタクトの感染症の方が多いかもしれないと、どこかのページに載っていました。


レーシックで近視や遠視の焦点のずれを角膜を削ることによって調整するわけで、計算上は網膜に焦点があたるようにするのがレーシックです。ただ、視力というのは脳が感じるものなので、視力の出方はコンディションなども含めて人それぞれだそうです。ただ、ほとんどの人は1.0〜1.5という結果を得られているということです。


いずれにしても、いいこと悪いことはあるわけで、自分で納得がいくまで聞いて、調べて、それで自分のライフスタイルを考えていければいいんだと思います。その後の経過はまた書くことにしますね。


手術前には何人かにメールしました。緊張を和らげるためにも・・・。とても励みになりました。ありがようございます。


ピス>成功率はかなり高いようですが、物事には例外がつきものです・・・(笑)


ブラックジョーク、ありがとう。汗
安心だからこそ言えるジョークだよね。


ままっち>明るい明日が待ってます。


次の夏シーズンは気持ちも一新して楽しめそうです。


甘カズ>緊張があるっていいっすよねー。生きてるって実感ができます。


実は思っていたよりはそんなに緊張はしなかったのね。
1ヶ月悩んで踏ん切りがついたからかな。


よっしー>成功するといいね。


成功率はほとんど100%みたいだから心配はしてないよ。
術後の痛みだけが心配だった・・・。


あやぱん>私もその手術をしたいので・・・


その辺の専門外の医者よりいろいろ知っているくらいに勉強したんで、なんでも聞いてくださいねー。


マサ>眼にレーザー入れられるってどんな感じでやんしたか?マサは逆に眼からレーザ出せるようになりたい。


レーザー照射中はマジで焦げ臭いの。まだ覚えてるよ。あ、焼いてるぅって感じ。
去年使ったストーブに付いたホコリが焦げたような臭い。ジリジリ音も聞こえるしね。


あきら>病院では携帯禁止です。今まで見えなかったものも見えるようになるかも。


術後はオーラが見えるようになり、いまでは背後霊も・・・。
冗談はさておき、夜の光の見え方が変わるので、慣れが必要です。
光源のまわりがぼやっとします。いい意味で考えれば、綺麗なもんです。


ぱぱっち>これから新しい世界が見えるといいですね!


やはりライフスタイルが変わると思います。裸眼ということで海やシャワーでコンタクトやメガネを気にすることがなくなるし、大好きなお風呂も便利に・・・。


イサ>私の眼は絶好調です!


この前の神奈川インドアでイサに会っていなかったら、まだ決断しなかったかも。レーシック1ヶ月前にやったよって言われて、やっぱ俺もやろうって気に。やっぱ身近にいないとこういうことって実感が湧かないんだよね。俺も楽なレーシックが出来ればよかったんだけど、エピレーシックになったのは試練かもしれません。