国士舘大学 体育方法学 海洋実習

rescue1232008-07-17



NPO法人URJ(ユニバーサル・レスキュー・ジャパン)のインストラクターとして参加してきました。二次救命を担う彼ら彼女たち救急救命士の卵に、一次救命を知ってもらって、しっかりとした命の連鎖が出来るように、国士舘大学体育学部スポーツ医科学科)が人員・機材等に力を入れて実現したプログラムです。これまでは日赤のプールのプログラムをそのまま海でもやっていたそうで、やはり海の救助にライフセービングを取り入れようという試みを今年から行ったそうです。体育学部に所属しているだけあって、運動部かよっ!っていう姿・形・ノリです(笑)


URJではPWCレスキューの講習を受け持ちましたが、その前日まで3日間行われていたJLA(日本ライフセービング協会)によるライフセービング講習の最終日にも入りました。大学の諸先生方をはじめ、OB(救命士等)など、すばらしい講師を迎え、学生たちにとっては素晴らしい講習になったと思います。しかも充実した機材や講習内容は、他校では考えられません。いかにこの講習が実現できるまでに関係各位の努力があったか、想像に余りありません。

さて、PWCレスキュー体験では、スレッドによる救助のデモンストレーションならびに実習を行いました。彼らは救助者になるのではないので、うまく出来るようにではなく、我々が担う一次救命ではどういうことが行われているのか、救助することはどんなに大変なことなのかを知ってもらう機会になっています。ただ、やるときは真剣に、でも楽しく思い出深い講習になったのではないかと思います。

ところでわたくし、倒れました涙 クラゲによるアナフィラキシーのようです。演習中にカツオノエボシが浮いているのを他のイントラが発見、交代して陸サポートしていた私が駆除しようとして、気をつけていたものの、ほんの少し指先とわき腹を刺されました。遠くに手を伸ばして作業していたにも関わらず、切れたか、見えない触手に触れてしまったのでしょう。

過去にも何度も刺されていましたし、また1週間かゆくて痛いのかぁと思っていたら、腕の筋肉に違和感を感じ(痛くなり)、両脇のリンパあたりが痛くなってきました。また、足の付け根のリンパも、刺された側だけ痛くなってきて、息苦しくなってきたため、下手に知識があるために心配も重なり、田中先生(医師)に診てもらいました。この先生は、この講習の開催に尽力された凄い方で、NHKのプロフェッショナルの妙技という番組にも近々出演されるそうです。

軽いアナフィラキシーを起こしているということで、患部の消毒、バイタルチェック、そして点滴を行うことになりました。さすが救急救命士たちのための講習、医師がいるし救命士もいるし、機材も揃っているし、さすがです。まさかここで点滴できるなんて思いませんでした。

脈拍は正常っぽかったのですが、洞性徐脈であることを告げると、やはり通常より高く、血圧も低くなって(血管がアレルギーにより拡張)、息苦しさにつながっているようです。点滴することによって30分後くらいにはかなり回復してきて、ちょうど昼休み仮眠して食事も出来るくらいになりました。午後は陸サポートに出られるほどに。

それにしても素早い措置、感動しました。感謝です。そして、貴重な体験をしました。撮った写真には国士舘の文字も入れておいて!とか、冗談も混じる感じの措置で、傷病者としてはとても安心感のある状況でした。

クラゲ、あなどってはなりません。ちょっと刺されただけで呼吸困難になったわけです。アナフィラキシー、覚えておきましょう。